Vol.012  ペイトナー株式会社(旧yup株式会社)/ 代表取締役社長・阪井 優 さん

第12回は、「スモールビジネスにやさしい支払い・請求で新しい挑戦を後押しする」をミッションに、オンライン型ファクタリングサービス『先払い』を提供するyup株式会社(以下本文中は、yup)代表取締役社長・阪井 優さんにインタビューさせて頂きました!
起業から順調にお客様を増やし、拡大されているyupさん。その成長の裏側には“お客様をも仲間にしてしまう考え”と“強い熱意が引っ張るチーム作り”が大きく関わっていました。

阪井 優 Sakai Yu / 代表取締役社長

新卒で株式会社NTTドコモに入社。営業経験を経て、コイニー株式会社(現・ヘイ株式会社)に転職。資金繰りに困る事業者の声を聞き、社会に根強くあった支払い課題を解決すべく、yup株式会社を創業。2021 Forbes JAPAN 100に選出される。

過去の経験が、お客様との距離を意識することに

NovolBa原(以下、原):阪井さんはyupを起業されて、事業、チームともに順調に成長されていますが、サービスを開発される上で意識されていることはありますか。

yup 阪井(以下、阪井):とにかく“お客様の声”を大切にしています。
前職のコイニーは、クレジットカード決済サービスを提供する会社でした。事業開発として、お客様の声に徹底して寄り添い、サービスに素早く落とし込むことを心がけていました。
その経験から、yupでもお客様から上がる声を第一として、きちんとサービスに反映することを大事にしています。

yupのメンバーに、フリーランスや個人事業主、会社経営の経験がある者があまりいないため、私たちのイメージで開発を進めてしまうと、ニーズに合わないサービスができてしまう可能性があります。
サービスを提供する中で、お客様自身がどのように感じるのか、どんなところを改善したいのか、といった最も大切な部分を丁寧にお聞きすることで、お客様が抱える課題を根本から解決するサービスが開発できると考えています。

原:お客様とコミュニケーションをとられる際に気を付けているポイントはありますか?

阪井:yupのありのままの状況をお伝えすることを意識しています。
ありがたいことにメディアで取り上げて頂く機会も増え、対外的には良い面ばかりが見える一方で、サービスとしてはまだまだ改善点や課題点があります。

現状を正直にお伝えすることで、お客様からの信頼感を得ることができ、サービスとして足りていない部分について、明確なフィードバックを頂くことができます。
こうして、サービス開発を正確に進めていくことができています。

お客様の暖かい支援が創業期を支えてくれた

原:「お金のやりとり」という社会課題を一緒に解決していく仲間として、お客様を巻き込んでいった、というお話を拝見しました。それは、戦略的にそうされたのですか?

阪井はい、意図してお客様を巻き込むスタイルを創りました。
創業初期の段階から、「yupに関わりたい」言って頂くことが多く、協力してもらって対価を支払う関わり方だけでなく、“yup応援団”のような位置づけで、仲間として関わってもらっている方も大勢いらっしゃいます。


創業間もないスタートアップは、人数が限られる中でやるべきことが多く、いつも人手が足りない状態です。そういう大変な時期に、「応援したい」と声を上げてくださる方々が、手を動かして何か調べてくれたり、連携したい企業を繋いでくれたりと、様々なサポートをして下さいました。
yupを応援したい」という熱い想いの繋がりが生まれたからこそ、今の私たちがあると思っています。

創業期と変わらぬ熱量で、チームを導く

原:次はチームアップについて伺います。
事業の成長とともに、メンバーも1年で10人から50人に増員したそうですが、仲間が増える時に気を付けていることはありますか?

阪井:社長である私自身が、高い熱量を持ち続けることが重要だと思っています。
例えば、私が100%の熱量である場合、マネージャーは80%、メンバーは50%というように、少しずつ差異はでてくるものですよね。でも、仮に私が300%を維持することができていれば、メンバー全員が100%の熱量を持つチームが実現できます。

私がずっと、創業時と変わらない激アツな熱量を持ち続けられることが、チームの熱を保つことに繋がると思うのです。
人数は増えましたが、私の熱量を超える社員は、今までも、これから先も出てこないと思っています。

成長を加速させる理想のチームとは

原:yupにかけられる熱い想いをひしひしと感じますね。チーム作りに関して、具体的にどのようなことに取り組まれていますか。

阪井:メンバー全員が当事者意識を持てる環境を創るように気を付けています。
チームが拡大する中で、情報格差をとにかく無くすことが大切です。具体的には毎月1回、振り返りの場を設けていて、「出来なかったこと」「達成出来なかったこと」など、BADニュースをひたすら全員で共有します。悪いことを共有することで、目標に対して自分たちがどれだけ進めていないかを再認識でき、全員が常に危機感を持ちながら事業に取り組める、理想的な環境を構築しています。

原:阪井さんが考える「理想のチーム」とはどんな組織ですか。

阪井:そうですね。2つポイントがあります。
1つ目は、チームワークを大切にできる組織です。
個として高いスキルを持つことも大事ですが、それ以上に、沢山の人とコミュニケーションを取りながら、自分と誰かの掛け算でプロジェクトを進めていくことを大切にして、良いものを生み出していける組織が強いと思います。

2つ目は、自律駆動型の組織です。
自分で考えて行動に移せるような、自走できる「個」が集まったチームが事業をより成長させると思っています。
yupは、正社員だけでなく副業やインターン生も自立しており、私からタスクを投げることはありません。インターン生がチームマネジメントを担い、インターン生がインターン生を育てるという仕組みができていたりします。

「集団」と「個」、両方の力が活きる組織こそが、私の考える理想のチームです。

yupが目指す今後の世界

先払いサービスに留まらない、社会課題解決に向けて

原:最後に、今後どのような世界を目指されるかお聞きしたいです!

阪井:私たちは「企業と企業」や「企業と個人事業主」といったお金の流れを、徹底的に円滑にしていきたいと考えています。
今の日本において、お金のやり取りが煩雑であることが、大きな社会課題になっていると感じています。請求書作成に多くの時間を取られる、期日までに支払いがされない、請求書の管理が疎かになるなど、挙げればきりがありません。
働く人々を困らせている「お金のやりとりの摩擦」みたいなものを減らしていくことが、私たちyupでできることだと思っています。
単純な先払いサービスの提供で終わるのではなく、B2Bの場で発生するお金のやり取りで生じる全ての課題をスムーズにするサービスを、いち早く展開していきたいと思っています。

日本を代表するデカコーン企業になりたい

阪井:起業した当時からの夢で、時価総額1兆円を超える企業を作りたいと思っています。日本ではまだこういった規模の企業は数少ないですが、アメリカや中国では、兆円企業が当たり前に存在しています。
時間がかかったとしても、日本を代表する兆円企業を目指したいですね。

原:「日本のB2B決済企業といえば、yupだよね!」と言われる未来が来るのがとても楽しみですね。ありがとうございました!

 

yup株式会社

「スモールビジネスにやさしい支払い・請求で新しい挑戦を後押しする」というミッションのもと、オンライン型ファクタリングサービス『先払い』の開発を行っている。誰にでも簡単に使えるオンライン型ファクタリングサービスを皮切りに、スモールビジネスにおけるあらゆる商取引を簡単・シンプルにする事業を展開。

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【編集後記】
物腰が柔らかい、とても優しい雰囲気の阪井さんですが、取材を通して、内に秘めた激アツな想いに触れ、そのギャップにファンになってしまいました。
阪井さんとお話していると「この人は必ずやり遂げてくれそう」という気持ちになります。だからこそ、チームメンバーと多くのお客様の心を掴み、ここまで事業を大きくされてきたのだと感じました。今後の動向にも目が離せません!(原 康太)

取材日:2022年1月25日
インタビュアー:原 康太  写真:山田 直哉  編集:神成 美智子

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