速報Start-up Now 株式会社M&Aクラウド / 代表取締役 ・ 及川 厚博 さん

今回は、「テクノロジーの力でM&Aに流通革命を」をミッションに、オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド(https://macloud.jp/)」を運営されるM&Aクラウド。11月、”事業会社”からの資金調達に特化した新しいプラットフォーム「資金調達クラウド」の提供を開始されました。代表取締役の及川厚博さんに、5つの質問をぶつけてみました!

このサービスが生まれた背景は?

まず一つは、これまでのM&Aプラットフォームを提供してきた中で、過半数を出資するよりマイノリティ出資をして株を保持し、スタートアップを上場まで支援したいという事業会社側のニーズが出てきたことです。
次に、昨今IPOの株価が下がっていたり、レイターステージのスタートアップがダウンラウンドしたりしていて、資金を集め難い状況になっていることです。一方、事業会社が出資している場合は、スタートアップと事業シナジーがあるので、バリエーションの低下についてはある程度許容できる面もあります。よって、スタートアップ側も事業会社からの資金調達をするメリットが大きくなりました。これらの2つの背景が、「資金調達クラウド」の立ち上げに繋がりました。

誰のどんな課題を解決するサービスか?

事業会社とスタートアップの連携という意味では、オープンイノベーションを支援するサービスはいくつかあります。しかし、どちらかというと事業会社がスタートアップと業務提携をしたいというニーズに寄り添っているので、スタートアップは人材リソースの不足などの理由で提携が難しいことも多いです。そこで、資金調達クラウドは、スタートアップにとっての資金調達と事業会社とのシナジーという両方を解決するために立ち上げました。

プロダクト開発で大変だったこと、どう乗り越えた?

大変なことは色々とありましたが、時間をかけて考えたのはロゴとサービス名ですね。これが重要なのは、提供する複数のサービスのブランドイメージも、プラットフォームのUI、UXの一部分だと思っているからです。今回は、私たちが今後展開していく事業パターンを出してみて、そこからどういうネーミングがいいのかを考えました。
その結果、シンプルに「資金調達」という名前で分かり易くして、ロゴやプラットフォームのデザインは既存のサービスを連想できるものにしました。

このマーケットで挑戦する面白さは何か?

VCからの資金調達などに比べると、スタートアップと事業会社のM&Aは社会の関心が低いです。しかし、米国はスタートアップのエグジットの9割がM&A。日本は3割のみで、残りの7割がIPOです。この状況を変えていくことがやりがいだと思っています。事業会社が出資しやすいプラットフォームを提供して、スタートアップとの相性を確かめてもらえれば、将来的なM&Aの予備軍になります。すでに出資しているので、ミスマッチが少なくなるし、バリュエーションも高くなります。そうなると、M&Aも増えていくのではと思っています。

プロダクトを通して、実現したい世界は?

私が生まれた年、1989年はJapan as no.1と言われていた時代でした。そのような日本を取り戻したいと思っています。そのためには、スタートアップのM&Aが大事だと思っています。M&Aにより、スタートアップの事業が大きく成長し、起業家からエンジェル投資家になる人が増える、そうするとスタートアップへの流入資金も大きくなっていきます。
小さい規模のIPOを増やすよりも、グロバールで勝てるような企業を増やしていくために、M&Aや資金調達のプラットフォームを拡げていきたいと思います。

新サービス「資金調達クラウド」11月1日提供開始。

資金と事業シナジーを調達できる、資金調達に特化したプラットフォーム。VC3社との連携も開始し、スタートアップエコシステムを強力に推進

【以下プレスリリースより引用】:

株式会社M&Aクラウド(本社:東京都新宿区、代表:及川厚博、以下「当社」)は本日11月1日よ
り、事業会社からの資金調達に特化したプラットフォーム「資金調達クラウド」の提供を開始しまし
た。スタートアップが、事業会社から資金と事業シナジーを無料で調達することができる新しいサー
ビスです。そしてサービス開始に伴い、ベンチャーキャピタルであるインキュベイトファンド株式会
社、STRIVE株式会社、Skyland Venturesとの連携を開始します。これにより、スタートアップエコ
システムの循環を加速させ、資金調達による事業成長を強力にサポートしてまいります。

◆「資金調達クラウド」サービスサイト: https://finance.macloud.jp

■資金調達の市場の動向と課題

“事業会社”からスタートアップへの出資に対するニーズは、出資側、調達側双方で拡大しています。
背景として、昨年来の株式市況の悪化を受けてVC(ベンチャーキャピタル)の投資基準が厳しくな
り、調達先候補として事業会社に目を向けるスタートアップが増えていることが挙げられます。VCと
異なり、事業会社の出資目的は、自社事業とのシナジー創出に主眼が置かれていることが多く、株式
市況の影響を受けにくいうえ、VCからの調達のハードルが上がっている今は有望スタートアップと
組む好機ととらえる会社も少なくありません。
一方、相性のよい事業会社とスタートアップが互いに「出会う機会」はなかなかないのが現状です。
出資の場合、出資を行う事業会社のコア事業から離れた事業まで検討対象になることも多く、対象領
域を明確に言語化しづらいケースもあります。仲介会社など人力での紹介では、出会える会社の範囲
が限られ、多様なニーズにあった企業が探しだせないことも課題でした。

■「資金調達クラウド」誕生の背景

当社では、これまでマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」内で、M&Aだけでなく出資・資
金調達のマッチング機能も提供しており、出資募集機能を通じて多数の資金調達が実現しています。
また、2021年以降、出資を検討している事業会社、資金調達を希望しているスタートアップ双方の
登録件数が急増しています。こうした急速なニーズに応えるため「M&Aクラウド」の出資・資金調達
機能を独立させ、サービスを必要としている企業にリーチしやすいプラットフォームを新しく構築、
この度、「資金調達クラウド」をリリースする運びとなりました。

■「資金調達クラウド」サービスの概要

「資金調達クラウド」は、事業会社から資金とシナジーが調達できる新しいプラットフォームです。
調達を検討している企業は、出資を検討している企業が掲載している会社情報、出資可能な金額・時
期・ジャンルなどの情報を確認し、プラットフォーム上でダイレクトにメッセージを送ることができ
ます。調達企業は手数料無料、平均3カ月での資金調達が可能です。M&Aよりも幅広い条件でのマッ
チングを志向する傾向にある出資・資金調達ニーズに合わせた検索方法を採用し、会員登録情報を簡
単にするなど、UXも最適化しています。このサービスにより、これまで実現しづらかった事業会社と
スタートアップの新しいマッチングを創出します。

<特徴>
1.事業会社から資金に加えて、事業シナジーが得られる
事業会社から資金調達を行うことで、資金に加えて事業成長を加速させるシナジーを得ることができ
ます。

2.発行体は手数料が無料
発行体(調達企業)は、手数料無料です。プラットフォーム上での候補先探しから契約締結まで一貫
して無料で利用でき、着手金も成功報酬も発生しません。

3.平均3ヶ月で資金調達が実現
マッチングからクロージングまでのやりとりをプラットフォーム上で、決裁者と直接コミュニケー
ションが図れるので、スピード感のある調達が可能です。

■ベンチャーキャピタル3社との連携
「資金調達クラウド」の提供開始に伴い、インキュベイトファンド株式会社、STRIVE株式会社、
Skyland Venturesと連携することで、スタートアップへのスムーズな出資をサポートしていきます。
スタートアップエコシステムの循環を加速させることで、イノベーションの創出を促します。
<インキュベイトファンド株式会社 本間 真彦 氏のコメント>
いよいよ岸田政権のスタートアップ育成5か年計画がスタートするタイミングでの「資金調達クラウ
ド」のリリース。スタートアップの資金調達に限ったものではありません。多くの事業会社が積極的
にスタートアップへの出資を行っています。スタートアップと事業会社が組むことで、より広範な産
業や事業体がスタートアップと関わりを持ち、共にスケールの大きいイノベーションを生み出す。ス
タートアップで日本の産業や社会を元気にしていきましょう。
<STRIVE株式会社 四方 智之 氏のコメント>
これだけ独立系VCファンドの組成や海外投資家の参入が増える中でも、国内のスタートアップ投資
額の中で事業会社やCVCが占める割合は依然として大きく、エコシステムの発展を支えています。ス
タートアップが単体で課題解決に取り組むよりも、事業会社との協調によりビジネスがさらに成長す
る事例が増え、産業全体が盛り上がる。そんな世界をM&Aクラウドが実現できれば、自ずと日本経済
の成長力も高まってくるのではないかと思います。
<Skyland Ventures CEO & General Partner 木下 慶彦 氏のコメント>
M&Aクラウドは、M&Aのマッチングプラットフォームとしてスタートし、世界的に大きな成長領域
であるスタートアップM&Aの実現にフォーカスして事業を推進してきました。日本国内の年間のス
タートアップ投資額はM&Aクラウドの創業の2015年・2000億円から2021年・8000億円まで成長しま
した。これから数年足らずで年間スタートアップ投資額は1兆円を超える見込みがあり、このマー
ケットをさらに拡張させる役割としてM&Aクラウド・資金調達クラウドのプロダクトに共に大きく期
待しています。

■オフラインイベント開催のお知らせ

今回のサービス提供開始を記念して、11月30日(水)19:30-21:00にオフラインイベントを開催します。
直接対面で、出資企業と調達企業が情報交換ができる出会いの場となります。お申込みフォームは現
在準備中です。準備が出来次第Facebookの公式アカウントにてお知らせいたします。
・M&AクラウドFacebook公式アカウント 
https://www.facebook.com/mandacloud/
 

株式会社M&Aクラウドについて

【以下プレスリリースより引用】:

2015年12月創業。「テクノロジーの力でM&Aに流通革命を」をミッションに、オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド(https://macloud.jp/)」を運営。従来の仲介モデルから発想を転換し、業界初となる求人広告型M&Aプラットフォームのビジネスモデルを構築しました。
買い手企業は「求人ポータルサイト」のようにWeb上へ買収窓口を設置し、M&A方針・実績を発信することで売り手企業を集め、売り手企業は「手数料無料」で、買い手企業の情報閲覧および直接売却打診のコンタクトが可能。スムーズなM&Aおよび資金調達の実現を支援します。
オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」は、2018年4月のサービス開始後わずか3か月で9.2億円のM&Aが成立。現在では、買い手の登録企業数は1,600社以上に達し、売り手の登録企業数が8,600社以上、月間約300マッチングを生み出すなど順調に成長しています。また、当社のアドバイザリー部門であるMACAPも、DeNA様とJ2のサッカークラブSC相模原様の資本業務提携など、エポックメイキングな事例を多数実現しています。

株式会社M&Aクラウド

設立:2015年12月7日
所在地:東京都新宿区新宿一丁目34-16 清水ビル3階
代表者:及川 厚博(おいかわ あつひろ)・前川 拓也(まえかわ たくや)
資本金:12億4千万円(資本準備金含む)
https://corp.macloud.jp/


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