昇る場 case2. 株式会社wevnal 移転プロジェクト

「スタートアップのオフィス」=「成長していく昇る場」にフォーカスする連載記事!第2回は、今年5月に移転し、新オフィスを構えた株式会社wevnalさんを訪問。スタートアップにとってのオフィスの“場”の捉え方についてお聞きしました!

移転背景

2021年9月に資金調達を実施。BOTCHAN事業を、企業のブランド体験向上のためのBXプラットフォームとして更に加速させていくため、CS(カスタマーサクセス)を中心に採用を強化、チーム創りに力をいれる計画を立てる。結果、半年で社員が30名増え、渋谷オフィスが手狭となったため、2022年5月に以前の約2倍の広さとなる新オフィスを恵比寿に構築。

・計画から移転までの期間:約6か月(2021年10月~2022月5月)

・移転プロジェクトメンバー:4名

・移転のキーワード:「オープン性」、「バリュー体現」、「2倍の拡張移転」

取材メンバー:

籭 健太  Tohshi Kenta / 執行役員CMO (リモート参加)

政岡 まなみ Masaoka Manami / 広報 (写真左)

安達 結衣 Adachi Yui / コーポレート部  (写真右)

社員が「思わず来たくなるオフィス」の必要性

NovolBa 原(以下、原): wevnalさんにとって、「オフィス」とはどのような存在ですか。

wevnal 籭(以下、籭):
 働く場の選択肢の一つとして、「オフィス」は非常に重要な存在です。

弊社の基本スタンスとしてはリモートを推奨していますが、具体的な勤務形態は各チームの責任者に任せています。昨今の社会情勢から、完全フルリモートやフル出社、のようなどちらか一方に決めるのではなく、社員が働き方を選べる余白が必要だと思っています。

働き方が選択できる中で、オフィスは、リモートでは難しい “リアルなコミュニケーション”と、そこから生まれる“チーム創り”を実現する場の役割を担っています。

弊社代表の磯山も、「wevnalはクライアントとのダイレクト・コミュニケーションを大切にする会社であり、そのDNAは成長・拡大する中でもずっと持ち続けたい。対クライアントとの対話で最大限のパフォーマンスを出すために、仲間と協創・企画・準備をする場=オフィスは非常に重要と捉えている。」と語っています。

企業として大きく成長する際、社員同士の心が通う場であるオフィスがあることで、チーム力が増し、急成長を遂げていくことができるのではないでしょうか。だからこそ、今回オフィスを構築する際は「社員が行きたくなる、働きやすい環境」を整えることをかなり意識しました。

オフィス作りでは「オープン性」を大切にしました。会社の顔となるエントランスエリアはガラス張りにして、オフィスエリアまで見渡すことができます。透明性があり、明るい雰囲気の空間にしました。

また、エントランス部分の床は、床タイルを全て敷かず、天井も敢えて無骨な部分を残すことで「未完成感」を表現しています。これはバリューにある「Challenger」を体現しており、自分たちはまだスタートしたばかりで、「この場から全員で挑戦していくのだ!」というメッセージを込めています。

オフィスエリアに関しては、社員のコミュニケーションが生まれるオープンな環境にこだわりました。旧オフィスでは、閉鎖的な会議室でミーティング行っており、チーム同士の動きや個人の動きが見えにくくなっていることが大きな課題となっていました。新オフィスでは、執務デスクの間にそれぞれソファを配置したリラックススペースを設けました。

オープンな空間での会議は、活発な交流から偶発的なディスカッション、新しい発想が生まれる場となっています。これは、会社で掲げている2つのバリュー「Honesty」と「+ONE」にも繋がっており、オープンな気持ちでいよう、仕事に一工夫加えよう、という想いを体現する空間を目指しています。

移転をチームUPの機会として捉える重要性

原:移転プロジェクトで苦労された点を教えて頂きたいです。

wevnal 安達(以下、安達): 移転に携われたことは、非常に良い経験となりました。一方+αの業務であるため、通常業務とのバランスを調整するのが難しかったです。前職で20~30名規模の移転経験はあったものの、今回のような100名規模の、スケールの大きな移転となると、通常業務への影響は格段に大きいことを実感しました。

また、今回の移転プロジェクトはシークレットで進めていたため、プロジェクト自体の進め方に加え、新オフィスの告知をどうやったら魅力的に共有できるかは、非常に悩んだ点でした。

オフィス移転」は会社にとっても非常に大きな決断だからこそ、移転を通して、会社のチーム力UPとなる機会にすることが大切です。この機会を最大限活かすために、移転の企画、設計、準備から社内・社外広報まで、一貫して考えることが重要だと感じました。

規模2倍に!オープンな環境が創るフラットなコミュニケーション

原:移転を経て、会社の雰囲気にどのような変化がありましたか。

wevnal 政岡(以下、政岡):オープンなスペースが増えたことで、社員のコミュニケーションが今まで以上に活発になったとよく聞きます。ソファスペースやカウンタースペースでは、部署間はもちろんのこと、部署を超えた交流が生まれる場として効果を発揮しています。
また、ワンフロアがオープンに見渡せる空間だからこそ、役職問わず、オープンにコミュニケーションがとれる雰囲気で働くことができます。
オフィスに来て頂いたお客様から、「会社の雰囲気が良いね」、「社員の仲が良いのが伝わってくる!」という嬉しいお言葉も頂いております。

移転を通して、自分たちの“想い”を整理する

原:オフィス移転はwevnalさんにとって、どのような機会となったのでしょうか

籭:デザイン会社さんに想いを話す中で、自分たちの思考を整理する良い機会となりました。自分たちの現状を把握した上で、今後目指すミッション・ビジョン、大切にすべきバリューについて、より深く考えることができたことは、wevnalとしても非常に貴重な時間になったと思います。
移転が単なる手間としてではなく、価値ある機会として捉えられることができました。

安達:新オフィスについて提案して下さる業者さんとディスカッションを重ねる中で、会社として大切にする「軸」を改めて認識し、会社の目指すところを自分事化するきっかけになりました。また、移転プロジェクトの過程において、コアメンバーから直接MVVへの想いを聞くことできました。熱量や想いをダイレクトに受け取ることができ、初心にかえることができました。
会社全体の士気、帰属意識が高まる非常に良い機会になったと思います。

*MVV:ミッション、ビジョン、バリュー

原:ありがとうございました。細部に拘ったオフィス、とても素敵でした。移転を経て、wevnalさんのチームが更に加速し、成長されていく今後が楽しみです!

こだわりの「場」

ENTRANCE: 天井はスケルトンで黒塗装。そこに「wevnal」の印象的なロゴが目に入る
まだ「成長途上」ということを体現するため、エントランス部分はあえてOAをむき出しに

WORKSPACE: オープンな雰囲気のオフィス空間。執務デスクの間にリラックススペースがあり、社員の交流を促す
セイルチェアがデザイン性の高いオフィスを印象付ける
COUNTER SPACE:ハイカウンターのミーティングスペースは会議の効率を上げ、コミュニケーションを活性化させる
RELAX SPACE:カラーにもこだわったソファレザー。社員がリラックスして思い思いに過ごす空間
MEETING SPACE:会社のバリューが記載されたリモートブース
BOOTH:簡易オンライン用ブース。以前のオフィスから愛用しているもの
wevnalは「web+wave+signal」が語源。3室の会議室名にその語源を用いている

【wevnalは絶賛メンバー募集中!】

wevnalはまだまだこれから伸びていくフェーズです。楽しみながら一緒に事業を成長させてくれる方に、ぜひジョインして頂きたいです!(政岡さん)

https://hrmos.co/pages/wevnal/jobs

株式会社wevnal

D2C企業向けのBXプラットフォーム『BOTCHAN』を展開。
『BOTCHAN』は消費者および企業のLTV最大化をブランド体験(Brand Experience)の向上を通じて実現するウェブ接客ツールで、エントリーフォームの最適化や顧客離脱、解約防止など企業の課題に合わせたプロダクトをラインナップしている。

https://wevnal.co.jp/


【編集後記】
エレベーターを降りると目に飛び込んでくるwevnalさんの青く光るロゴ。見た瞬間とてもワクワクする空間が広がる、素敵なオフィスでした。取材にご対応頂いた皆さんも、非常に柔らかい雰囲気で取材に対応頂き、終始和やかな取材時間でした。オフィス案内の際も笑顔が絶えない政岡さんと安達さんの姿から、あたたかく、素敵なオープンマインドをもつwevnalカルチャーを感じました。(原康太)


取材日:2022年7月13日
インタビュアー・撮影:原 康太
  
編集:山田 直哉

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