スタートアップのオフィス移転、かかる費用はどのくらい!?

起業、資金調達、社員が増えるなど、様々なタイミングでオフィス移転・構築を考えますよね。
オフィス移転に大体どのくらいのコストがかかるのかを把握できていれば、事業が急成長した時の出費を予定しておくことが出来るので安心です。
オフィス移転・構築にかかる費用をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください!

1. 新オフィスにかかる主な費用

1.1 敷金(保証金)

 敷金(保証金)は、借主の家賃滞納や退去時の原状回復に備えて、オーナー側に保証金として預けておくものです。大手デベロッパーが所有するビル(以下、大手ビル)では「賃料の12カ月分」、個人オーナー物件では「賃料の6カ月分」程度が多く、坪数で決定する場合は、50坪以下だと賃料の3~6ヶ月分、50坪以上だと賃料の6~12ヶ月分というケースが多いようです。

1.2 礼金

オーナーに支払う慣例的なお金のこと。個人オーナーの物件では、賃料の1~2ヶ月分を請求されるケースがある一方、大手ビルでは保証金が高い分、礼金はかからないことがほとんどです。

1.3 火災保険

賃貸オフィスの借り主に対して、火災保険への加入が義務付けられています。貸主側が保険会社・プランを指定する場合もありますが、保険料の目安は2年間で2万円程度です。

1.4 保証委託料

ビルオーナーの意向などにより家賃保証会社に入らなければならない場合が多く見受けられます。費用は「家賃1ヶ月分」、契約期間における家賃総額の何%など、保証会社によって請求される金額が異なるので確認が必要です。
また、保証契約の更新時には更新料が発生します。入居後家賃を滞納すると更新料が高くなることもあるため、注意しましょう。

1.5 仲介手数料

入居先ビルを仲介してくれた不動産会社に支払う手数料です。
金額としては賃料の1ヶ月分を請求されるケースがほとんどで、宅建業法により「家賃の1カ月分が上限」という定めがあります。

2. 理想のオフィスにかかる追加費用

2.1 設計費

相見積もりをとって比較

新オフィスのデザイン・レイアウトを設計する費用のことです。スタートアップが新しい自社オフィスに移転する大きな理由となるのが“社員の増員”だと思います。
移転の度にオフィスのレイアウトを考えていくことは、日々業務に追われるスタートアップにとってかなりの負担となるため、専門の会社にレイアウト・デザインする会社も多いかもしれません。
設計費は依頼する業者・オフィス面積・要望によりかなり差があるため、いくつかの業者を比較することをおススメします!

2.2 内装工事費

@10万円 × 坪数 =

せっかく自社オフィスをもつなら自分たちらしいこだわったオフィスにしたい!と思うはず。一般的なオフィスであれば1坪5万円~15万円程度、よりおしゃれでデザイン性の高いオフィスにする場合は、更に坪単価が上がります。

2.3 設備工事費

@20万円 × 坪数 =

オフィスに必要な電気や空調、給排水設備など快適なオフィスを構築するために設備工事が必須です。
1坪あたり20万円~40万円程度必要と考えられ、内装工事より高くなることもあります。デザイン性を重視したオフィスであっても、設備工事を十分に考慮した計画をすることは快適なオフィス構築にとって大切です。
また、LAN工事や電話工事には別途費用がかかります。

2.4 オフィスの新規什器費

@10万円 × 人数 =

オフィスを使用するにあたり、デスクやチェア、ロッカーやシェルフ、OA機器など、必ず必要になるのがオフィス什器。社員1名あたり10万円程度を見込む必要があります。
また、オフィス什器はデザイン性や機能性、ブランドで金額に大きな幅があります。
例えばオフィス・チェアでは、定価2万円程度のものから20万円以上するものがありますので、全体予算に考慮した計画を立てていきたいですね。

3.退去時にかかる費用

3.1 原状回復工事費

@5万円 × 坪数 =

原状回復工事とは、賃貸契約終了時に入居時の状態に戻さなければいけない工事のことで、工事にかかる費用は借主が負担します。
原状回復は、求められる状態によって金額が大きく変わるため、入居時点で貸主に確認することをおすすめします。
金額の目安としては、50坪までの小・中規模オフィスであれば1坪3~5万円、 50坪以上の大規模オフィスであれば1坪5~10万円を費用として考えておきましょう。

3.2 産業廃棄物処理費

2t トラック 1台:8~10万円

移転先に持っていかないオフィス家具などの大型ごみは、普通ごみでは捨てられず産業廃棄物となります。廃棄するためには専門の業者に依頼する必要があり、ここでも費用がかかります。
また、産業廃棄物の処理費用は年々高くなっています。

3.3 引っ越し運搬費

@2万円 × 人数 =

移転先へ荷物を運ぶ、引っ越し業者に支払う費用です。
費用の目安は、社員一人あたり2万円~3万円程度ですが、距離や家具の大きさによって料金が変わります。
コスト削減のため、自分たちでやってしまうというケースもあるかもしれませんが、成長期のスタートアップがなるべく業務に集中するためにも、費用がかかっても引っ越し業者に依頼することをおすすめします。

 

 

(参考資料)オフィス移転の費用と手間を最小限に「NovolBa」より


こうして見てみると、オフィス移転にはかなり費用がかかりますね。
オフィス移転にかかる費用を削減し、スタートアップのオフィス移転をサポートするサービスもあるので、ぜひ良かったら覗いてみてください!

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