3Sunny 志水文人

Vol.022 株式会社3Sunny / 代表取締役・志水 文人 さん

第22回は、医療機関向け業務支援SaaS『CAREBOOK(ケアブック)』を提供する株式会社3Sunny・代表取締役 志水 文人さんにインタビュー。同社は3名で立ち上げており、共同創業の良かったこと、関係性やバランスについて伺いました。

志水 文人 Shimizu Fumito / 代表取締役

GREE、リクルートで新規事業開発を担当。自身の父親の入退院の不親切さ(煩雑さ)を目の当たりにし、医療介護の仕組みに課題を感じる。前職のメンバーと共に2016年、株式会社3Sunny(スリーサニー)を創業。現在は、500を超える医療機関に導入。

意見をちゃんと共有する

NovolBa林(以下、林):3Sunnyさんは2021年3月にシリーズAの調達をされて、これから成長されるフェーズにあると思います。チームづくりをしていく上で心掛けていることを教えてください。

3Sunny志水(以下、志水)僕がメンバーに対して、発言したことと行動にギャップが出ないように気を付けています。朝令暮改はメンバーにとってはあまり良い事とは思いませんが、状況によってはそうならざるを得ない時があります。だから、そうなった時にみんなに納得感を持って進めてもらえるか、が大切だと思います。
そのために、例えば“AかB”で判断するときに、「Aにする」と結果だけを伝えるのではなく、「いまAかBで迷っている。現段階ではこういう理由で“A“を選ぶ。しかし、状況が変われば”B“になるかもしれない」と、判断に至った理由も共有します。そうすると、方向性が変わってもメンバーが納得しやすくなると思うんです。
自分がいま何を考えているのか、結構事細かく、みんなに共有するようにしています。

林:ずいぶん丁寧にコミュニケーションをとるのですね!

志水:昔、創業メンバーに「どんな感情でも共有して欲しい。嬉しいも悲しいも溜め込まずに」と、言われたことがあるんですよ。

林:そのお話、詳しく聞かせてください!

“3人” 最強説

志水:3 Sunnyは、CTOの矢澤、COOの榎本の3人で立ち上げました。
私が作りたいプロダクトがあり、まずCTOの矢澤を誘いました。しかし、2人だと何か足りない気がしていたちょうどその頃、前職の同僚だった榎本と会う機会があり、「あ、彼こそ必要なメンバーかも!」と思い、仲間に迎え入れました。

林:矢澤さんと榎本さんを誘ったのは、どういったところがポイントだったんですか?

志水:
僕は、事業に対する想いがとっても強いのですが、みんなで話し合って進めるときに、それを言葉にすることを躊躇うことがあります。
CTOの矢澤は、僕が言葉に落とし込めていないこと、言いにくいことをはっきり言語化してくれて、事業を前に進めてくれます。
COOの榎本は、広くチームのことを考えられるタイプで、人付き合いも上手です。チームメンバーに対しても、いつもフォローをしてくれます。

林:なるほど、皆さんタイプが違い、それぞれ役割分担できているんですね。

志水:
そうなんです。3人が違っているので、バランスが取れている感じです。
あるとき榎本から「ネガティブな感情も含めて抱え込まずに何でも話してほしい」と言われたことがあります。自分でも気づかないうちに溜め込んでいたのかもしれません。

林:そういうところにも気が付く方なんですね、榎本さんは。

志水:それ以降、自分の思っていることはなんでも話すようにしています。
また、3人の誰かが仮に落ち込んでいたとしても、他の人が明るく励ましてくれる。本当に良いメンバーです。 よく「経営者は孤独や!」と言われていますが、僕は全く感じたことがありません。

プロダクト愛

林:創業後に参加されている方のプロフィールも拝見しました。皆さん、業界課題への意識が高い方が多いように見受けられます。参加されたメンバーはどんなところで繋がっているのでしょうか。

志水:みんなプロダクトへの愛は深いです。(私の願いもこめて。。)

林:(。。。素晴らしい。。。)

志水:最初は私の個人的な課題意識が強く、みんな半信半疑だったのですが、とにかく提案書を作ってお客様に話したら、すごく反応が良かったんです。
お客様が導入してくださり、思った以上によく使ってくれたことから、「これはいける!」と、そこからチームとして本当にまとまってきた感じです。

林:志水さんの「この課題を解決したい」という“覚悟”がみんなをリードして、そこに成功体験が加わって、益々チーム力が上がったのですね。

志水:創業から約6年経ち、色々ありましたが、苦しいところをみんなで乗り切ってきたことで、とても熱い信頼関係が生まれていますね。

3 Sunnyのこれから

林:3 Sunnyさんの今後の展望を教えてください。

志水:事業としては、法人向けのSaaSだけでなく患者目線(導線)でのプロダクトを展開していく予定で、基盤となるプロダクトがあって、その上に様々なサービスが載るようなイメージです。
何もない状態からプロジェクトが立ちあげることが多いので、困難にも立ち向かえるメンバーに入って欲しいですね。スキルやキャリアよりも、熱中できるかが大事だと思います。熱中している人には敵わないですからね。

番外編! ~ 年は若いけど、一番オトナです ~

林:COOの榎本さんにもご同席いただき、ありがとうございます。
榎本さんが志水さんを、包み込むような優しさでフォローアップしている感じがとても印象的でした。

榎本:3人の中で年下やけど、精神年齢は一番年上ですからね。

志水:それ内緒って言ったじゃない!!(笑)

株式会社 3 Sunny

「医療介護のあらゆるシーンを技術と仕組みで支え続ける」をミッションに、入退院調整をオンライン上で行うCAREBOOK(ケアブック)を展開。

https://www.3sunny.net/

【編集後記】
3 Sunnyの語源は『三方よし』からきているそうですが、僕は、志水さんのお話を伺っていて“太陽のように輝く3人の創業メンバー” のイメージが頭から離れません。 きっと、数年後のオンボーディングの時には「3 Sunnyの語源は、3人のとても素敵な創業メンバーがいてね…」と、なっていると思います。 
現在、組織拡大のために移転を計画中。新たな成長階段を昇り始めた3 Sunnyさんがどのようなチームを作っていくのか、大注目です。(林 昌毅)
 


取材日:2022年1月21日
インタビュアー・文:林 昌毅
写真:原 康太
校正:神成 美智子

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