Vol.001 ZeBrand Inc. 菊池 諒 さん / 赤生 悠馬 さん

記念すべき第1回は、「Brand your way」をブランドパーパスに掲げるZeBrand Inc. Founder菊池諒さん、Co-founder赤生悠馬さんにインタビューさせて頂きました!

Founder・菊池諒氏(左)  Co-founder・赤生悠馬氏(右)

 

ブランディング構築をサブスクリプションで提供

ZeBrand 赤生(以下 赤生):スタートアップや新規プロジェクトにおいて、ブランド構築にはリソースとコストがかかり、負担が大きいと思います。ZeBrandはガイドラインに沿って入力していけば、簡単に自社のブランドガイドラインが作成されます。

ZeBrandの主な3つの機能

  1.ブランドDNA

  2.ブランドガイドライン

  3.アセットライブラリ

1.ブランドDNA

ブランド戦略をたてるうえで骨子となるブランディングのフレームワークです。自分たちでどのようにブランドを醸成していくか、という基盤を組み立てるためのものになります。
ブランドのコアとなるビジョンやタグラインなどを深掘りし、整理していくことで一貫したブランド戦略の構築ができるようになっています。最終的に、Googleスライドの形式にアウトプットもできるので共有できる資料として使用頂くことも可能です。

2.ブランドガイドライン

ミッションやコアバリュー、立ち上げ背景などをはじめ、ブランドの特徴を表現するキーワードを入れて頂きます。その情報を基にビジュアルアイデンティティとなる、ロゴ、カラー、フォント、フォトグラフィーを提案し、オンラインブランドガイドラインを自動生成します。
ZeBrandで作成したブランドガイドラインはオンラインで共有することも可能です。

3.アセットライブラリ

ブランディングに関するアセットを管理できるデジタルアセットマネジメント機能(DAM)です。
自分たちのブランディングに関わるプレゼンテーション・テンプレートやフォトグラフィー、SNS利用に向けたマーケティングアセット等をZeBrandのストレージ上に管理することができます。バージョン管理機能により最新のアセットはもちろん、古いバ―ションも細かく分けることができるため、管理しやすくなっています。

 


NovolBa 西(以下 西):とても興味深いですね。
3つの機能の中でも特にこだわったポイントがあれば教えてください。
 
赤生:まずは、組織として一貫性を持たせるためのインナーブランディングが重要だと考えており、一元的にビジュアライズできる「ブランドガイドライン」の自動生成にかなり力をいれています。
アメリカで様々な企業を訪問させて頂いた際に、ブランディングで成功している企業はどこも「インナーブランディング」がしっかりされており、ZeBrandとしてもそのような環境をスタートアップ企業をはじめ、大企業の新規事業プロジェクトへも提供したいと考えました。
 
西:赤生さんが考える「インナーブランディングがある企業」はどういう組織ですか?
 
赤生:すごく簡単に言うと、統一感のある組織ではないでしょうか。個々のアイデンティティは維持しつつも、会社のビジョンから絶対にぶれていない企業にはすごく学べるものがあります。
その組織に所属するメンバーにどの角度で質問しても、必ず同じものが返ってきますね。

2021年8月より日本企業向けにサービス提供を開始

西:アメリカと比べると、日本ではまだ“ブランディング”という言葉が浸透しきれていないと感じますが、日本でサービスを展開する上での難しさはありますか?

赤生:アメリカはブランディング・リテラシーの高い方々が多く、ブランディングに対する価値の理解度が全然違います。日本の企業は素晴らしいプロダクトを持った会社さんが多いのですが、全体的にブランディングの優先度が低くなってしまっているように感じます。プロダクトの優先順位の方が高いため、「いまのプロダクト製作が落ち着いてからもう一度検討させてください。」ということもよくあります。本来ならば、逆だと思うのですが・・・。

西:そうですよね。先にブランディングがあるべきですよね。

赤生:そうですね。ZeBrandはプロダクト構築していく上で、まずはじめにビジョン、パーパスやミッション、そしてコアバリューをしっかりと定め、それをもとにブランディングを制定しています。

赤生:日本では、「ZeBrandはこういうことを実現したい!」という想いやビジョンを伝えると、ポカーンとされてしまうこともしばしばあります。そのため、現状どういうところに課題を持っているのかをヒアリングさせて頂き、もう少しこういうことをすると良くなりますということを、他社事例を挙げて具体的にお伝えすると理解して頂けることが多いですね。

西:日本で展開していくにあたり、どんな課題を持つ企業にZeBrandを利用してもらいたいですか?

赤生:ブランディングに対して、意志を持って取り組むことなく曖昧にしている企業こそ、実は潜在的な課題をもっているので、そういう会社さんの支援をさせて頂きたいと思っています。
私たちのビジョンに「Brand your way」を掲げているのは、あらゆる方々がブランディングを実現できる世界を作りたいからです。ブランディングに課題があると認識されている会社さんだけでなく、気づいていない会社さんにも使用して頂くことによって、私たちが解決まで導いていきたいです。

ZeBrandが描いていきたい未来とは

「Brand your way」の実現

―外部環境の変化や事業の成長に合わせてバリューを考え直す

ZeBrand 菊池(以下 菊池):これまでのブランディングの在り方は、ブランディングエージェンシー等に依頼をして数千万から数億円かけて、数年から数十年維持することができるブランディングが良い、とされているように感じていましたが、現在においてはそのことに疑問を抱いています。
デジタル市場や社会的な価値観が急激に変化する中で、一度つくったらずっと同じというブランディングは、今後機能していかなくなってしまうかもしれないと思っています。

その時の環境、最適なシチュエーションに合わせてブランド戦略を更新していくことが必要だと考えているので、適切なタイミングで会社のビジョンやパーパス、バリューに立ち返るサイクルをつくっていきたいです。

そういった想いから、常に顧客の想いに寄り添い、共に成長していくことができるブランディングのサブスクリプションというかたちをとっています。

―これからの未来を切り開くために、“本当に自分らしくあること”が絶対重要だ、とみんなが理解してくれるような世界に。

菊池:あらゆる方々が自分らしさを発揮して、それらが認められる世界になったら素晴らしいですよね。
その根底にあるのが、シンギュラリティと言われる、AIが人類の知能を超えた時に、本当に人間にしかできないところ、自分らしさを発揮するところをしっかり見つけられるスキル、人間にしか成し得ないクリエイティビティが醸成されていることが、とても重要なのではないかと思っています。

「何か人気のある新しい技術があったらやってみる」、「海外に面白いサービスがあったから持ってきて展開する」という新規事業や起業もあったりしますよね。

でも、アメリカでは「あなたは本当は何がしたいのか。それは、もしもお金をもらわなかったとしても本当にやりたいことなのか。人生をかけてやりたいことなのか。」を常に問われ、胸を張って答えを持っている起業家が多いと感じています。
本当にやりたいことをビジョンやミッションに掲げて、それを貫いてくれる会社さんや起業家が、少しでも増えたら嬉しいです。

人はそれぞれ多様な価値観を持っていて、自分が想像するだけでも、実現が困難な夢よりもまずは生活を安定させたいとか、色々なハードルがあったりもして。でも、それぞれの自分らしさを認め合える環境と、本当に自分らしくあることが、これからの未来を切り開くことに絶対重要だと理解してくれるような世界が理想です。
自分らしさを発揮したり、掲げたビジョンの実現に向けて本当にやりたいことをやっている状態であれば、必要以上のものを求めなくともきっと幸せなはずだと思っているので、そういう概念を、ZeBrandを通して提供していきたいです。

ZeBrand.Inc

株式会社モリサワの社内起業家としてZeBrandを立ち上げた代表の菊池諒氏。
2019年10月、本社からスピンオフし、米国(NY・ミッドタウン)と日本で法人設立。2021年3月、サービスを正式ローンチ。ブランディングオートメーションやブランドコーチによるセッションをサブスクで提供。
現在、世界中のスタートアップ、中小企業など6万ユーザーに対しサービスを展開中。


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