スタートアップのオフィス移転で気を付けたい4つのこと

起業して間もないスタートアップが頭を悩ませることのひとつに、「オフィス選び」があるのではないでしょうか。どのエリアにどんなオフィスを構えるかによって、その後の資金調達、人財採用、成長スピードに大きく関わってきます。
今回は、スタートアップが気を付けるべきオフィス選びで気を付けたい4つのポイントを解説していきます!

これがオフィス選び、4つのポイント!

Point 1: エリア

まず、どのエリアに拠点を構えるか決めましょう。
メンバーの通勤を考慮した立地を選ぶことで通勤時間を削減でき、事業に投資できる時間を作り出すことにつながります。アクセスの良い場所を選ぶことは、出社意欲がわくポイントといえます。
渋谷や新宿駅周辺など商業地として有名なエリアは、利便性から考えてもオフィスを構える場所として、とても人気があります。しかし、賃料が相場よりも高いところが多く、成長段階にあるスタートアップとしては事業が安定するまでは賃料を抑えたいのが本音ではないでしょうか。
日本橋や神田・人形町エリアは、交通の便も良い上に比較的安い賃料のビルが多く、今、注目されているエリアの一つと言われています。

Point 2: 広さ

成長スピードがはやいスタートアップにとって、どれくらいの“広さ”を考えれば良いか悩まれる方は、意外と多いのではないでしょうか。
オフィスのサイズは「坪」で表すことが多く、一人当たりの適正面積は2坪~4坪と言われています。もちろん執務家具の並べ方を工夫すれば、もっと少ない坪数でも快適な空間を保つこともできます!
現在の人数だけでなく、「1年後には倍以上の人数を採用する」など、1~2年後の会社が目指す姿をイメージすることも大切です。会社の未来を考えて広さを考えないと、入居してもすぐにオフィスが手狭になり、移転を余儀なくされることもあります。契約期間満了前に移転する場合には違約金が発生し、大きな出費につながることもあるので注意が必要です。

Point3: 賃料

立地と広さが決まったら、次は賃料です。
オフィスの賃料は1坪当たりの価格で見ることが多く、エリアによって坪単価の相場はかなり変わってきます。(例えば、新宿で20坪のオフィスを探す場合、16,000円/坪とすると概算は320,000円となります。)
賃料だけでなく、水道や電気代など毎月かかるランニング・コスト、入居する際に必要な敷金・礼金をはじめとする初期費用、家具購入や引っ越し費用など総合的に判断する必要があります。

参考資料 (出典:https://okan-media.jp/useful-office-map/)

Point4: オフィスの種類

「オフィス」と一言でいっても、通常の賃貸オフィス、コワーキングスペース、シェアオフィス、レンタルオフィス、居抜きオフィス、セットアップオフィス…様々な形があります。リモートワークが増え、オンライン会議が当たり前になった今だからこそ、リアルで集まることが出来る自分たちのオフィスを持つことに、大きな価値があるのではないでしょうか。
オフィスは、非業務コミュニケーションが生まれる場であり、企業文化を醸成する場です。また、成長スピードが速いスタートアップにとっては、近い未来の変化に対し、柔軟に対応できるオフィスなのかどうか、も重要です。

オフィスを持つメリットとは?

在宅ワークを導入する企業が増える中で、今後オフィスという場は不要なのではないか、と様々な場所で議論されていますが、約60%の方は「やはりオフィスは必要と感じている」という調査結果があります。
実際にオフィスをもつと、こんな素敵な効果が期待できます!

・メンバーのパフォーマンス向上!

オフィスに来ることで、適度な緊張感のもと作業に集中できます。
雑談やミーティングを通して、社員同士のコミュニケーションが活発になることで、会社として向かいたい方向や代表の想いを共有することが容易になります。お互いの業務内容やモチベーションを確認しながら働くことができるので、会社の士気を保ったまま成長することができるのではないでしょうか。
トライ&エラーを繰り返しながら成長するスタートアップにとって、困ったとき、つまずいた時に、オフィスがあればすぐメンバーに相談して解決することができるのも嬉しいですね。

・思わぬアイデアが生まれる!?

『メモの魔力』で有名な前田裕二さんの言葉で「飲みの場で生まれるアイデアこそ面白くて、ずっとメモとってます。」というものがあるのですが、同じことがオフィスの雑談にも当てはまります。今記事を読んでくださっている皆さんも、「会社の仲間と他愛もない話をしていたら思わぬ“ひらめき”がでてきた!」なんて経験が、一度や二度はあるのではないでしょうか。
成長の時期に、仲間と話をする時間が多ければ多いほど、目の前に立ちはだかる問題の打開策もでてくるかもしれません。そのきっかけをつくってくれるのがオフィスという場なのです。

・企業文化の醸成・エンゲージメントが高まる!

オフィスにいることで、共に戦う仲間の姿が自然と目に入り、会話を通してお互いの会社への想いや実現したいVISIONを共有することになります。
そうした多くの時間を共有するオフィスという場があることで、自然と会社の在り方やカルチャーを認識できるとともに、メンバーの一員であることに “誇り”を持って取り組んでいくことができるのではないでしょうか。

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