2024年4月に渋谷にオープンした「SHIBUYA STARTUP OASIS」。起業家や投資家が自由に集い、未来を創る場所とは一体どんな場所なのか?今回の記事では、そのユニークな特徴や設立の裏側、そしてOASISが目指す未来について、株式会社BOOTの橋田氏にインタビューを行いました。

橋田 一秀氏に聞く。起業家の新たな集いの場「SHIBUYA STARTUP OASIS」とは

2024年4月に渋谷にオープンした「SHIBUYA STARTUP OASIS」。起業家や投資家が自由に集い、未来を創る場所とは一体どんな場所なのか?今回の記事では、そのユニークな特徴や設立の裏側、そしてOASISが目指す未来について、株式会社BOOTの橋田氏にインタビューを行いました。

2024年4月に渋谷にオープンした「SHIBUYA STARTUP OASIS」。起業家や投資家が自由に集い、未来を創る場所とは一体どんな場所なのか?今回の記事では、そのユニークな特徴や設立の裏側、そしてOASISが目指す未来について、株式会社BOOTの橋田氏にインタビューを行いました。

 

1983年東京都生まれ。2007年東京理科大学工学部電気工学科卒業後、株式会社NTTデータに就職。その後株式会社うるるにてエンジニアとして勤務後、2014年株式会社ホットスタートアップ(現:株式会社ペライチ)を創業。代表取締役に就任。
2023年4月全役職を退任。同時にスタートアップを支援する組織、株式会社BOOTを設立。渋谷駅徒歩5分にスタートアップが無料で使えるコミュニティスペース(SHIBUYA STARTUP OASIS)を運営。
エンジェル投資家としては2022年から投資活動を開始し、77社ほど実行。2024年秋、スタートアップ立ち上げ期から支援するVC、OASIS FUNDを設立準備中。

起業家・スタートアップ・投資家が集まる場所

NovolBa:2024年2月、「SHIBUYA STARTUP OASIS」を立ち上げられましたが、どのような場所なのか教えてください。

株式会社BOOT 橋田:起業家・VC・エンジェル投資家さんなど、スタートアップに関わる全ての方々が来ることができるコミュニティスペースになります。シェアオフィス・コワーキングスペースとは違って、スタートアップに関わる方なら誰でも無料で利用できるのが特徴です。

起業家やスタートアップのためのコワーキング施設は他にもありますが、彼らに投資をしているベンチャーキャピタルが運営していることが多く、利用は投資先に限定されています。私たちのスペースはそのような縛りはなく、本当に誰でも来て頂けます。カフェみたいに利用してもらいたいと思っていて、そういう意味ではスタートアップ関係者のためのスタバ、のような場所ですね。

NovolBa:まだ投資を受けてない起業家さんにとっても、すごく有難い場所ですね。

橋田:そうですね。起業の準備や事業アイディアの壁打ちもできるし、同じような悩みを抱えている他の起業家とも相談ができます。また、投資家も来るので、偶発的に資金調達の話も出たりする。起業家やスタートアップ界隈の関係者にとってメリットのある場所としてもっと育てていきたいと思っています。

*起業家・スタートアップ・投資家が集まるOASIS

OASISを立ち上げた理由

NovolBa:起業家、スタートアップ経営者を経て、現在はエンジェル投資家として活躍されている橋田さんが「SHIBUYA STARTUP OASIS」(以下、OASIS)を立ち上げた理由を教えてください。

橋田:私が起業した時もそうだったのですが、「起業をしたい」と思ったとしてもどこに行って誰に相談すれば良いか分からないんです。他に起業したいと思っている仲間や、すでに起業した先輩、色々とアドバイスをくれるメンターと出会える場所がまだまだ少ないです。OASISは無料で解放していますし、起業家・投資家含めて様々な人と交流できるので、起業したいと思った人が気軽に”一番初めに来る場所”にしたいと思っています。

また、エンジェル投資家として活動してきましたが、投資したいと思った起業家さん全員に投資ができなかった経験をして、少し残念というか寂しい気持ちもありました。でも、そういう方も含めて全員を応援したい。挑戦する皆さんの役に立てる環境を提供できればと思ったのも、このOASISの立ち上げに繋がりました。

NovolBa:なるほど。様々な起業家や投資家が集まる場所は魅力的ですね。

橋田:ありがとうございます。また、最近は起業しない人にもどんどん来て欲しいと思っています。なぜかと言うと、起業をした後に難しいことの一つが、創業メンバーを見つけることです。起業したい人は自分で手を挙げて行動しますが、起業家をサポートする創業メンバーの候補は、どこから見つければいいか分からないケースが多い。自分の友人・知人から探すのは限界があるし、このOASISのような場所で、起業家と創業メンバー候補の方がうまく交流できればなと思っています。これも、現在取り組んでいる課題の一つです。

OASISで得られること

NovolBa:OASISは、起業家や投資家と交流できる他にどのような特徴がありますか?
橋田:起業家のビジネスアイディアを壁打ちできるイベントを開催しています。「OASISオフィスアワー」という企画で、先輩のスタートアップ創業者や投資家などの方にOASISに来て頂き、起業家がその方と対面で30分間の相談ができる場です。これは頻繁に開催していて、まだ事業内容が固まっていない起業家にとっては、貴重な機会になっていますね。

また、スタートアップ側がインターンに興味のある学生にピッチするイベント、「インターンスクランブル」を開催しています。例えば、先日はスタートアップ7社と学生15人程度が参加されたのですが、起業家が学生の前でピッチをして、その後は各社ブースが別れているのでそこに学生が個別に聞きにいけるような形式で開催しました。最後はみなさん合同で交流会もして、とても良い雰囲気でした。スタートアップに就職したい人、副業したい人を増やすための良い接点になれればと思っていて、定期的に開催したいと思っています。

これらのようなイベントに加え、前に述べた通り、起業家にとって創業メンバーを見つけられるような環境も整えたいと思っているので、社会人の方も含めて交流できるイベントも企画していきたいなと考えています。

※橋田さんとコミュニティマネージャーの本部さん

OASISの今後

NovolBa:OASISの将来像・展望を教えてください。

橋田:OASISという場所が、起業家・スタートアップを志す人が最初に行く場所、集まる場所という認知を拡げたいと思っています。どういう環境で何を提供すればそうなるのかは、運営しながらアップデートしていきたいと思っていますが、スタートアップのホットスポットを作るという気概で進めています。

2024年4月にスタートしてから、事業アイディアの壁打ちイベントも好評で、OASISで出会ったエンジェル投資家からの資金調達が決まった起業家もいます。そのようなムーブメントが拡げていき、OASISを大きくしていきたいですね。

また、もう一つの大きな挑戦は、このOASISを持続可能な仕組みにしていくことです。スタートアップ関係者には無料で利用してもらっているので、資金は他から調達する必要があります。現在は、起業家・スタートアップと接点を持ちたい法人様からスポンサー料をいただくことでコストを賄っています。正直、まだ足りていないので、法人様にも十分メリットを感じてもらえて、スポンサーモデルでの運営が成り立つ状態まで持っていくのが今後の私の挑戦になります。

NovolBa:それは新しい挑戦ですね。NovolBaも引き続き応援させて頂きます。本日は、お話ありがとうございました!

 

■SHIBUYA STARTUP OASIS
https://startup-oasis.com/

 

2024年4月に渋谷にオープンした「SHIBUYA STARTUP OASIS」。起業家や投資家が自由に集い、未来を創る場所とは一体どんな場所なのか?今回の記事では、そのユニークな特徴や設立の裏側、そしてOASISが目指す未来について、株式会社BOOTの橋田氏にインタビューを行いました。
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