【イベントレポート】第1回学生団体オフレコトーク開催!

第1回学生団体オフレコトークと題して、社会課題に挑む様々な学生団体が繋がり、悩みや思いを共有する会を開催しました。

交流会やディスカッションを通じて団体の垣根を超えて仲が深まったイベントとなりましたので、今回はそのイベント内容をレポートします。

 

イベント概要

  • テーマ:第1回学生団体オフレコトーク
  • 開催日:2024年12月6日(金)18:00~21:00
  • 場所:東京都千代田区神田錦町3-15-16 錦町ブンカイサン内
  • 主催:元Business Contest KING 実行委員会 神林直也
  • 共催:株式会社NovolBa
  • 特別協賛:安田不動産株式会社,株式会社TeaRoom

 

イベント内容

学生団体の繋がりを深め、仲良くなるためのアイスブレイク!

はじめに参加者同士の個性や人柄を知るために簡単なゲームを行いました。同じ色の紙を持っている人同士で質問し合うことで互いの価値観を知ることができる「どっちマッチゲーム」や、漢字一文字で自分を表すゲームを通して、話しやすい空気が作られ、参加者全員がリラックスした状態でイベントに参加することができたような気がします。

株式会社TeaRoomさんのお茶をいただきながら、和やかな雰囲気でイベントが進行していきました。

 

【今回の参加団体】

・Business Contest KING実行委員会 https://www.waav-king.org/home)

 日本最大級の学生ビジネスコンテスト運営団体

・東大ESS (https://ut-ess.com/)

 英語を使って多様な活動を行う東大学内最大規模のサークル

・Regional Lab 

地域創生の取り組みを実施

・TEDxFuchu https://tedxfuchu.com/

 価値あるアイデアを府中市から世界へ広める

・日本女子大学オレンジリボングループ(https://www.jwu.ac.jp/unv/jwu_times/2024_0411_01.html

 児童虐待防止を呼びかける市民運動オレンジリボン運動を行う

 

学生団体ならではの様々な悩み

いよいよイベントのメインコンテンツの一つである、各学生団体の悩みをシェアする時間です。

各学生団体で悩みを洗い出し、発表を行いました。

それぞれ活動内容やミッションが異なるため、悩みの種類は本当にさまざまで、シェアしながら互いに新たな視点を得ることができたのではないでしょうか。

さて、そんな中でも共通して多かった悩みは以下の3点のような気がします。

 

・組織作り(人手不足、メンバーのモチベーション維持・熱量の差など)

多くの学生団体の悩みに上がっていたのは組織作りについて。後継者不足やメンバーのモチベーション維持等、持続的な活動を行なっていくための強固な組織作りが課題になっているようです。

 

・認知獲得

イベント開催がメインの活動となっている学生団体が認知獲得についての悩みを抱えている場合が多く、SNS等を駆使して集客を積極的に行なっています。一方で集客には困っていないが、認知度がある分厳しく評価される点に悩みを抱える学生団体もありました。

 

・資金繰り

どの学生団体においても資金の確保はハードルが高く、大きな悩みの種であることがわかりました。イベント会場の確保のため約20万円を自費で先払いしたり、これまで受け取れていた支援金が今年も継続して受けられるかわからない等、深刻な悩みでありながら、解決策を見出すことが難しい点もこの悩みの特徴ではないでしょうか。

このような各団体の悩みを受け、過去Business Contest KING実行委員会にて渉外として300万円相当の協賛を獲得してきた神林さんが、実体験をもとに「資金繰り」についてお話してくださいました。

 

◼︎神林さんプロフィール

 

持続可能な学生団体を増やしていくために

神林さん:

“3年”ーーーーこれは何の数字だと思いますか?

学生団体の平均寿命です。

所属人数が多く、知名度もある団体でも3年以内で潰れてしまうことが多くあります。

僕はその根本の原因は資金繰りにあるのではないかと考えています。

今回は、僕がKINGの資金繰りで意識していたことや、どのような視点によってKINGが大規模なイベントを30年も継続できているのかなど、学生団体の継続のために必要だと感じたことをお話ししたいと思います。

 

・集客の鍵はブランドである
KINGが集客に成功し継続できている理由は、「日本で初めて」「日本最大級」「日本一のビジコン」などというブランドを確立しているからだと思っています。

毎年夏に5泊6日のビジコンに2万円を払い参加してくれる人を最低105名集めないといけないのですが、参加者は「日本一」じゃなければ参加してくれないと思うんです。ちゃんとしてそう!凄そう!というブランドが参加を後押ししていると思っています。

目先の集客だけなら友達を無理やり呼べば集まるかもしれませんが、その方法だと5年後10年後も続いていかないので、ブランディング=KINGじゃないといけない理由を作ることが大切です。

 

・ブランディングによって集客と協賛の相互作用を生み出す

資金繰りには物販、クラファン、参加費、メンバー拠出など様々な方法があります。

その中でも僕が“協賛”という方法にこだわっていたのは、集客同様ブランドのためです。

日本一を名乗る団体としてイベントが盛り上がっていることを対外的に知らせ、競合に勝っていくためにも協賛という方法で資金集めを行うことにこだわりました。

僕は学生団体は自分たちだけでは成り立たないと思っています。

金銭面でも、集客面でも誰かしらに頼らないといけない。

その時に、学生団体としては簡単に提供できるが、外部からは「すごい!」と思われるものを用意することで、その対価としてお金などの協賛をいただくことが重要であると考えています。

 

・学生団体が意識すべきこと

学生団体を継続させていくためにも、自分たちの強みを理解し集客や協賛に活かしていくことが重要であると感じます。

無理のある資金繰りから抜け出し、協賛を着実に獲得しながら集客を成功させていくことで、継続できる学生団体が増えていく未来を願っています。

また、この会を企画した理由にも繋がりますが、学生団体に所属している皆さんにマクロな視点を持ってほしいと思っています。

目の前にある方法しか見ないのではなく、他の団体の方法や自分の団体の5年、10年先まで見据えた上で、今必要なものを選択していってほしいと思っています。

結果的に日本にもっと多くの元気な学生団体が増えていけば学生のパワーで日本がもっと元気になっていくと思うので、みんなで学生のパワーを一緒に作っていきたいです。

 

神林さんのお話しの後、改めて各学生団体の悩みや課題について共有し、それぞれの団体の工夫や取り組みをシェアすることで、それぞれが気づきや学びを得た状態でイベントを終了することができました。

 

 

交流会

最後に全員で交流会!

NovolBa代表、鄧の手作りのチーズフォンデュや豚汁を食べながら雑談し、ともに学生団体で切磋琢磨する仲間として団体を超えて仲の深まった時間となりました。

 

最後に

今回のイベントを通じ、学生団体の皆さんが大学の枠を超え交流することが学生団体がより盛り上がっていくことに繋がるのではないかと思いました。

今後も学生団体オフレコトークは継続して開催し、NovolBaもサポートを続けてまいります。学生団体の皆さま、そして学生団体の取り組みにご興味をお持ちの企業や団体の皆さまはぜひお気軽にご連絡ください!

皆さまのご参加をお待ちしております。


取材日:2024年12月6日(金) 文 / 編集:藤井那津子 

最新情報をチェックしよう!